年末年始、いかがお過ごしでしょうか。
お正月は初詣で甘酒だったり、お屠蘇だったりと何かとお酒に縁があることが多いと思います。
そんな中、京都のど真ん中で日本酒を造っていると聞き、年末年始のお酒の調達がてら、行ってまいりました。その名も『堀野記念館』
堀野記念館のある日本酒メーカー、「キンシ正宗」の創業は天明元年(1781年)。
ここに、湧き出る湧水を使って初代松屋久兵衛が造り酒屋を始めたのが前身だそうです。
その後、明治に日本酒の生産は伏見に移りますが、その当時の建物を使って日本酒の博物館兼酒屋として開業したのがこの『堀野記念館』です。
中庭には井戸があり、そこから湧水がこんこんと出ています。江戸時代はここの水を使って日本酒を作っていました。
現在はこの水を使って地ビール(京都町屋麦酒)を作っています。
この井戸の背後には古ぼけた蔵が。
これは天明時代の建物で、蛤御門の変(禁門の変)でも焼け落ちずに残った蔵です。
ここには江戸時代の文献などが保存されています。
館内を一通り回ったところで、いよいよお待ちかねの試飲タイム。
まずは、日本酒の2つから。
味は左側の純米大吟醸のほうが味わい深いのですが、香りは純米吟醸のほうが明らかにいい感じ。
両方とも飲みやすくて日本酒入門者にもおすすめの一本ですが、自分は辛口が好きだと言ったら「荒武者」も出してくれました。こっちは完全にドライな辛口。
こっちは地ビール。
試飲として、定番のケルシュの「かるおす」、同じく定番のアルトの「まったり」。
「ケルシュ」「アルト」って言われてもなんのこっちゃですが、「かるおす」「まったり」だと、なんとなくどんな感じなのかわかりそうなのは日本語の不思議なところ。
どんな感じなのかはご想像におまかせします。
住宅地のど真ん中にあるので、京都御所から徒歩圏内ではあるものの、意外に観光客は少な目で比較的ゆったりとした時間が流れていきます。
隣接して地ビールレストランもあるので、そこで京都の日本酒と地ビールで乾杯はいかがでしょうか?
ただし、日本酒と地ビールのちゃんぽんは非常に酔いが回りやすいので、くれぐれもご注意を!
▽ 場所は「田の字マップ」で
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=zaTINf0-zHYw.kNHu3wr_koHA