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島袋 圭太
烏丸六角ディレクション研究会
島袋 圭太
2017/04/10

非エンジニアがハッカソンに参加して何しているの?っていう話し

非エンジニアがハッカソンに参加して何しているの?っていう話し

京都は烏丸、六角堂からこんにちは。Webディレクターの島袋です。

本日はお仕事ではなく、ハッカソンに参加してきた話し。最近では関西でもあちこちで開催されるようになってきました。
私もたまに参加しているのですが、実際参加して感じていることを綴っていきたいと思っています。


ハッカソンって何?

《hack(ハック)+marathon(マラソン)からの造語》ソフトウエア開発者が、一定期間集中的にプログラムの開発やサービスの考案などの共同作業を行い、その技能やアイデアを競う催し。
▽ 詳しく知りたいかたはコチラも参照ください
https://r25.jp/off/00028216/   

土日開催が多く、大企業に勤めている方や個人事業主、学生さんなど様々な方が参加されています。


何で行ってんの?行ってみてどうなの?

もともとは企画力をつけるための武者修行として参加。企画系の本を読んでいたけど、どうも私は座学よりも実践タイプのようで、実際に場数踏んだ方がいいよなと。
参加回数だけで言うとたぶん社内で1番(回数だけですよ)。一方で、実際に企画力が身に付いたかというと、成果はまだよく分からない。

とは言え「企画力」ではないけど、日々業務を進めている中で感じていることと照らし合わせて、多くの気付きを得ているように感じます。

某大手電機メーカーが手がけるセンサーシューズ(非売品)。
某大手電機メーカーが手がけるセンサーシューズ(非売品)。
愛らしいロボットたち。
愛らしいロボットたち。
フルカラーレーザモジュールといった普段手にしないモノに触れられたりする
フルカラーレーザモジュールといった普段手にしないモノに触れられたりする

チームビルディングの難しさと可能性

「昔は一人のエースにぶら下がっていれば良かったけれど、今はチームや集合知で物事を進めるのが前提」という言葉は、少し前まで通っていたセミナーで聞いた言葉。
事を成すうえで前提となる、この「チーム」というもの。人が集まって同じテーマで話しをしていると何となくチームっぽくなるのだけれど、色々参加して気付いたのは「チームに“なる”努力が必要(しかも全員で)」ということ。書き起こすと一見当然のことのように見えるけれど、意外とこれが盲点だなぁと感じたりします。
以下は、ハッカソンに参加する時に私が大切にしていること。


メンバーの人となりを知る

多くのハッカソンは、事前にメンバーを集めておく「チーム参加」と、「個人参加」があります。私は後者での参加がほとんど。当日その場でチームを組む。
初対面同士なので普通には自己紹介から始まり、「お仕事は何を?」「ハッカソン歴は?」とか他愛も無いやり取りをしたりする。
何気ないやりとりだけれど、このプロセスがとても重要。全員が「相手を知ろうとする」ことでメンタル的な繋がりが醸成される(と個人的には思っています)。
ここでちゃんとコミュニケーションを取り合いチーム感が醸成できれば、この後必ず経験する、徹夜明けのイライラタイムや直前でモノが動かないヒヤヒヤタイム、プレゼン前のピリピリタイムなども大きな混乱なく乗り越えられたりする。

※ これって普段の仕事と照らし合わせても共感値が高いのかなと。得てして会社のグループやチームって、配属によってあてがわれたもの。自発的に「組んだ」チームではないので、実はお互いのこと知らないし、自分を知ってもらう・認めてもらう努力もしない。ので踏ん張りが利かない(こともある)。


役割の合意を得る(ガチガチにやると嫌われるやつ)

チームはエンジニア/デザイナー/プランナーでチームで構成されます。エンジニアはフロント系やバックエンド形、組み込み系など色々。デザイナーもウェブ系やプロダクト系、DTP系など色々。
属性が違えば領域もスタンスも千差万別。黙々と作りたい人、新しい技術にチャレンジしたい人、作るよりとにかくアイデア拡散したい人、などなど。
なので、「あなたはエンジニアだからここを責任もってやってください(逆に言うと出来てなかったら詰めますよ)」的なスタンスはとらない方がいい。緩やかに役割分担しつつ全員で穴を埋めつつ、個々人が一番やりたいことをやってもらう。
みんながヘロヘロになりながらも楽しめる環境が理想。そのためには、個々人の個性を把握したうえで、個々人が納得できるような合意を得るのが大事なんじゃないかと思っています(たまにいる批判者と傍観者とカッコつけ。この人らの合意は得ないし話しも聞かない。害しかないので帰ってほしい)。


ゴールに向けたハンドリング

ハッカソンで重要なのが、2日かけて作ったプロダクトが「実際に動く」こと。当初想定していたモノができなくても、とくかく動くことを重要視した方がいい。
なので進捗が悪い場合は、「現実的にどこまで動かすか(残り時間でどこまで実装できるか)」をジャッジするタイミングが出てきます。個人的には、ハッカソンは“エンジニアファースト”だと思っているので、エンジニアの努力を最大限称賛しつつ、最後まで高いモチベーションで開発できるような線を狙いにいく感じで相談することが多いです。


企画は誰が考えてもいい

プランナーなので当然企画は考えるけれど、基本的には全員が「企画したい」と思っている。ので、フラットにどの案がよいかチームで相談して、最終的には自分の案は採用されなくてもいい。それ以外にも仕事はたくさんある。


「どうやったら勝てるか?」を考える(プレゼン設計/ストーリー設計)

プログラミングやデザインをしない「モノが作れない」プランナーは、作っているモノが最大限評価されるように努力する。
具体的には、資料の作成やプレゼン準備(結構ニガテ、、、割と時間かかってます(汗))、あとは実際のプレゼン。
それ以外で私が最近よくやるのは、アンケートをとって実際のユーザーの声から検証や仮説の裏付けをしたり、メンバーや審査員の気持ちが上がること(手縫いでぬいぐるみ作ったり。なぜぬいぐるみなのかは、また別で)の準備などなど。

某空調メーカーのハッカソンにて。初めて作ったやつ。
某空調メーカーのハッカソンにて。初めて作ったやつ。
某プロ野球リーグのハッカソンで作ったやつ。いじられキャラだとか。
某プロ野球リーグのハッカソンで作ったやつ。いじられキャラだとか。


また、ハッカソンは「主催者」のものなので、ホームページやインプットタイムで得られた情報から主催者の中でHOTそうな情報やキーワードを抽出して、資料やプレゼンに盛り込み「この企画をどう伝えたら響きそうか」を考えたりしています。


プランナーのスタイルも人それぞれ

ここまで自身の経験に基づいて書いてますが、プランナーが果たす役割やスタンスも人それぞれだと感じます。ガンガン開発に入る人や、先導ではなく女房役に回る方などなど。
いろいろな人のチームビルディングやディレクションの方法を見れるのもハッカソンの魅力のひとつ。

私の場合は、最近は「どれだけメンバーに気持ちよく・集中して開発してもらうか」を志向するようになってきました。
というのも、ハッカソンに参加して驚愕するのは、エンジニアやデザイナーの領域の広さ。開発はもちろん、プランニングやプレゼンもこなすなど、とにかく色々やっちゃうし出来ちゃう。

その状況で私は何を担うのか?

ここまで書いてきた通りですが、モチベーションコントロールなど感情側面からのアプローチと、「どうやったら勝てるか」の戦略検討を模索するようになってきました。


まとめ

とある知り合いが「ハッカソンと Startup Weekendを同じって思ってるけ人いるど、全然違う。前者はスポーツで、後者は果し合い」ということを仰っていました。
また「ハッカソンはスポーツ」であり「決められたルールの中で、チームで一丸となって勝ちを獲るものだ」とも。。

両方とも参加したことがあるのだけれど、すごく腹落ちした言葉であり、日々の業務においても参考になる言葉だなと思いました。

私は、非エンジニアであり、非デザイナー。つまり「作れない人」。ハッカソンに限らず、仕事でもそれ以外でも何かを作る時にはチームを組むしかない。
「このチームでどう勝てるのか?」を考えさせるハッカソンは、当初目的としていた「企画力向上の武者修行」にはなっていないかも。でも、チームビルディングの難しさや、それが上手くいった時の体験など、日々の業務にも何かしら活かせそうな経験が積めているのかな?と、ブログを書いてあらためて感じました。

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