システムソリューション事業 2019.05.09

振り返りから学ぶ!プロジェクトマネジメント

エンジニアとディレクターを経験し、いまはもっぱらプロジェクトマネジメントやチームマネジメントに勤しむ「RYO」と申します。

ここ最近の話なのですが、自身がPMをしたプロジェクトの振り返りがてら、PMにまつわるあれこれを書き記しておきたいなと思います。

今回振り返るプロジェクト概要

内容:サイトリニューアル
期間:約 1年(もともとは 9ヵ月くらいの予定だったのですが。。)
人数:約 20人

サイトリニューアルのテーマは大きくは以下のとおりでした。

  ・売上拡大のための新機能/技術の導入
  ・デザイン/UIのブラッシュアップ
  ・開発手法のモダン化

    ※ 機密保持の関係があり、ぼやけた内容になってしまっていること、ご了承ください。

プロジェクトは成功を収めた! と言わせてください。

プロジェクトとしては成功だったかなと思っています(以下、ちょっと誇張してるかも?笑)。

●クライアントからの満足度が非常に高い

  正直大変なプロジェクトでしたが、クライアントに満足いただけたというのは、やっぱり何事にも
  代えがたい喜びです。

  早々にプロジェクトの振り返り会や打ち上げを主催いただくなど、メンバー全員にも感謝の言葉を
  いただけて、プロジェクトメンバー一同感激でした。

●売上拡大に貢献できた

  ビジネスをされている以上、コストをかけた分の成果を求められているのは至極当然のこと。
  もちろんまだまだこれからだと思いますが、今回のプロジェクトを経て、売上拡大という下地はでき
  たのではないかと思います。

●新分野に挑戦できた

  agexとしてもクライアントとしても初めての分野に挑戦することができました。
  機能というか仕掛けというか技術というか、詳しくお伝えできないのでうまく説明できないのですが、
  とにかくこれまでやったことのないことを手がけられたことは、とてもいい経験になりました。

●若手メンバー中心に経験が積めた

  私のチームは、まだまだ大きなプロジェクトの経験が浅いメンバーが多く、その中で進めたプロジェ
  でした。

  プロジェクトを経て、各々1つ上の役割や責任を担えたことは、これからの糧となると思っています。

●メンバーのモチベーションを高くキープできた

  こういった大変なプロジェクトになると、多くの場合メンバーのモチベーションが下がったり、いがみ
  合いが生まれたりと負のスパイラルに陥ることがあるかと思います。

  今回のプロジェクトでは、メンバー全員が最後まで高いモチベーションを持ち続けることができていた
  と感じています。

●モダンな開発の実現に1歩踏み出せた

  遅ればせながらなのですが、GitHub導入やCI/CD、テストコード導入など、従来の開発手法のモダン
  化を進めることができました。一部道半ばなところもあったりしますが、歩み出せたことが何よりの
  成果かなと思っています。

  これまでの開発における個人的な反省として、何を作るかということを中心にパワーをかけてきたきら
  いがあり、どう作るかというところへのパワー投下が少し不足していたと感じているところがありまし
  た。今回のプロジェクトでは、どう作るかということへのパワー投下もできたことで、モダンな開発の
  実現に向けて前進できました。

と、、これだけ挙げると非の打ち所がない大成功のプロジェクトかのように映ってしまいますね(笑)
でも振り返ってみると、本当にたくさんのものが得られたプロジェクトであったのは事実です。

で、プロジェクトマネジメントはどうだったか・・・

プロジェクトは成功と書いたものの、私の役割、すなわちPMとしてのプロジェクトマネジメントはどうだったかというと、正直反省が多く残るプロジェクトでした。

実は成功の裏で、こんなことが起きました。

●スコープ調整&スケジュール調整

  クライアントもagexにとっても新分野に取り組んだことが大きかったのですが、設計
  も構築も全然予定どおりに進みませんでした。

  スケジュールを何度も作り直すのですが、作り直した矢先に破綻していくという状況
  が繰り返され、最終的にはかなり機能を削らせていただいたり、スケジュールを調整
  させていただくことになりました。

  設計のやり直しを繰り返した機能もあり、構築の手戻りなどロスも少なくなかったです。

●予算超過

  スコープやスケジュール調整もさせていただいたものの、それでも当初の予算で収め
  ることができず予算追加いただくことになりました。

  企画当初よりボリュームが増えていってやむなしというわけではなく、機能も抑えさ
  せていただいたにも関わらずこのような結果となってしまいました。

●リリースの段取りミス

  設計や構築の遅れに押されるカタチで、リリースに向けての段取りへのパワーを投下
  を疎かにしてしまい、段取りミスを起こしてしまいました。

  クライアントにやっていただく対応の連絡ミスや、事前作業の人為的ミスをしてしま
  い、クライアントに多大な迷惑をかけてしまいました。

  結果として、ミスのリカバリーにパワー投下をしないといけない状況になり、より自
  分たちの首を絞めることになりました。

今回のプロジェクトから学んだこと

プロジェクトを経験する度に、いつもたくさんのことを学ばせてもらっています。
今回のプロジェクトでもたくさんのことを学んだのですが、全部挙げるとキリがなくなるので、私の中で特に勉強になったなと思うことをいくつかピックアップさせていただきます。

●可能な限りスモールでシンプルに(最初から100点を目指すのは難しい)

  クライアントも私たちもできるだけいいモノをつくりたいという思いは同じで、検討し始めると
  あれもこれもやりたいと思ってしまいます。言わば100点を目指したくなると言いますか。

  そうするとどうなるかというと、設計が遅れる、やり直す、ボリュームが増える、複雑になる、
  だんだん混乱するということが起こるわけです。

  今回のプロジェクトでは、まわりまわって最終的にはとてもシンプルな内容となったのですが、
  プロジェクト初期からこの志向を持って進められていたら…と思うわけです。

  スモールでシンプルにして、それを積み重ねていくことで100点を目指すほうが近道だと思います。

●見切り発車は控えめに(新分野をやる場合は特にそう)

  長くお付き合いさせていただいているクライアントとのプロジェクトということもあり、ある程度
  阿吽の呼吸というか感覚値的に設計がつまりきっていなくても見切りで構築を進めてもだいたい良
  い塩梅に仕上がるという経験値のもと、これまでと同じように進めていたのですが、今回はagex
  としてもクライアントとしても初めて分野に取り組みお互い手探りの状況の中だったにも関わらず、
  同じ進め方をしてしまい、結局手戻りを繰り返したり、手戻りを繰り返す中で仕様がよくわからな
  くなったりと大きくロスをしてしまいました。

  ぎりぎりまでいいモノを試行錯誤でき、それでいて開発スピードを落とさずにやるには、見切り発
  車も良い側面があるのですが、新分野に取り組む今回のプロジェクトのような場合は、適していな
  かったなと思います。

●ポジションの兼任はほどほどに(ポジショニングはやっぱり大切)

  例えば、私はPM・ディレクター・設計エンジニアみたいな感じの役割を担っていたり、フロントエ
  ンド・設計エンジニア・構築を担うエンジニアがいたり、インフラ・構築を担うエンジニアがいた
  り、構築の進行管理・品質管理を担うディレクターがいたりと 1人何役もこなしていました。
 
  規模が小さいプロジェクトで少人数でやるようなプロジェクトの場合もありますし、必ずしも1人何
  役がダメというわけではないとは思っているのですが、今回のプロジェクトでは、明らかに個々が
  キャパオーバーを起こしている状態が起き、適切なポジショニングができていませんでした。

  プロジェクトの規模やメンバー構成を鑑みての適切なポジショニングを考えないといけないなと改
  めて認識させられました。

●つくることに集中しすぎてしまうと失敗する

  今回リリースの段取りミスで大きな失敗をしてしまったわけですが、ひとえに開発にリソース投下を
  集中させすぎてしまってリリース段取りに充てるべきリソースを一部削ってしまったことが大きかっ
  たと思っています。結果として、段取りが後手後手になってしまったり、チェックが甘くなってしま
  い大きな失敗につながりました。

  振り返ってみると当たり前な話なのですが、何をつくるか、どのようにつくるか、それをどのように
  世の中に出すか、どれも大事なんですよね。

  どうしても開発が遅れたりすると、まずはどう完成に持っていけるかというところに意識が向いてし
  まうのですが、プロジェクトマネジメントとしてはご法度でした。

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