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まつお
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2018/07/03

祇園祭が舞台の摩訶不思議なお話。森見登美彦『宵山万華鏡』

祇園祭が舞台の摩訶不思議なお話。森見登美彦『宵山万華鏡』

コンチキチン、コンチキチン。と、京都烏丸かいわいに、今年もいつもの音が聴こえはじめました。

そう、京都の7月。今年も祇園祭が始まりました。

おーきな山や鉾が大通りを突き進む「山鉾巡行」、夜に山鉾が提灯で照らしだされる「宵山」・・・

こうした目玉行事だけが目立ちがちですが、実は祇園祭、7月1日から7月31日まで、1か月かけて行われるお祭りです。なので、すでに京都は祇園祭ムード一色です。

四条通にも、提灯が並びます。
四条通にも、提灯が並びます。

宵山の日には大通りが歩行者天国になり、夜店がいっぱい立ち並びます。

弊社agexの京都オフィス目の前の烏丸通も、夕方からは歩行者天国に。

オフィス内からも、夜店の準備の様子・徐々に通りが人でにぎわってくる様子が見わたせて、何ともそわそわするものです(まあ、オフィスを出ると人の波にのまれて、家に帰るのがとても大変なのですが・・)

そんな祇園祭の宵山、いつもとちょっと違った目線で楽しませてくれる
一冊をご紹介します。


森見登美彦『宵山万華鏡』

森見登美彦さんといえば、京都を舞台にした、摩訶不思議な小説を多数手掛けていらっしゃる小説家さんです。

夢か現実かわからないような突拍子もないことがおこる奇想天外なストーリーと、京都で過ごしたことのある人にはよくわかる京都ローカルネタ(地名やお店、など…)が特徴。


そんな森見登美彦さんが書いた『宵山万華鏡』は、宵山の1日を舞台にした、6つの短編からなる小説です。各短編の主人公は、バレエ教室に通う姉妹、大学生、骨董屋さん…など。それぞれ、宵山でちょっと不思議な体験をすることになります。

それぞれの主人公は、一見、何の関係もない人たちですが、読み進めるうちにつながりがみえてきて、いろんな謎が解けてきます。

最後には、数々の伏線が回収され、宵山の裏側で何が起こっていたのかが種明かしされていきます。森見登美彦ワールド炸裂の、幻想的で摩訶不思議な出来事を体感することができます。


宵山を見る目が変わる、そんな本。

詳しい話はネタバレになるので、、差し控えさせていただくのですが、、

でも、この物語を読んだら、宵山のにぎわいのどこかで、

赤い浴衣の女の子集団が走り回っているんじゃないか、とか
どこかの屋上に巨大金魚の水槽が設置されてるんじゃないか、とか
たくさんの孫太郎虫が徘徊しているんじゃないか、とか
だましだまされしている大学生がいるんじゃないか、とか

そんなそわそわした気持ちになって、

いつもと違った宵山を感じることができること間違いなしです。

京都生活が長くて、最近めんどうで宵山も行ってないなー、というあなたに。

ちょっと新鮮な気持ちで祇園祭を感じることができるこの1冊。おすすめです。


▼祇園祭|京都市観光協会
https://www.kyokanko.or.jp/gion/index.html

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