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島袋 圭太
烏丸六角ディレクション研究会
島袋 圭太
2018/10/25

NASA主催のハッカソンで大阪代表に!次は世界戦!というお話

NASA主催のハッカソンで大阪代表に!次は世界戦!というお話

“Space Apps Challengeは、米国航空宇宙局(NASA)や、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが公開している宇宙・地球環境・衛星関連のデータを使ったアプリを開発するハッカソン” です。
 ▽出所:Wikipedia
 https://ja.wikipedia.org/wiki/Space_Apps_Challenge

昨年2017年は、世界各国187箇所で開催。参加人数は25,000名以上という大規模なイベント。
 ▽出所:NASA SPACE APPS CHALLENG 2018
 https://2018.spaceappschallenge.org/about/


Space Apps Osaka 2018(ほんまのNASAのやつ)

私は大阪会場に参加。当日、関西ではそこかしこで魅力的なイベントが開催されている中でしたが、26人も参加。うち女性は11人。

運営は有志の方々でされています(当然手弁当)。当日は急な段取りの変更があり、かなりバタつかれたご様子でしたが、「参加してくれている人たちに楽しんでもらおう」というホスピタリティに溢れた運営でした。
それは参加者にも伝播し、「イベント自体を成功させよう」という空気感に包まれていたように感じます。

グランフロント大阪、イベントでお馴染みのさくらインターネット・大阪本社(お世話になっています!)
グランフロント大阪、イベントでお馴染みのさくらインターネット・大阪本社(お世話になっています!)


現役宇宙飛行士からのビデオメッセージや、NASA本部とのビデオチャットなど、スケールの大きさを感じさせるコンテンツからスタート。

▽NASA本部とのビデオチャット
https://www.facebook.com/spaceappschallenge/posts/2056560017723267


チームビルディング

アイデアソンで人気のあったアイデアをもとにチームを結成。

残念ながら私のアイデアは没...ふざけ案の、宇宙人向け地球ガイドブック「OIDE Earth(おいでやぁす)」をもっと尖らせてたら結果変わってたかな...
残念ながら私のアイデアは没...ふざけ案の、宇宙人向け地球ガイドブック「OIDE Earth(おいでやぁす)」をもっと尖らせてたら結果変わってたかな...

チームメンバーは以下の通り

●デザイナー(女性)
●デザイナー(女性)
●デザイナー(男性)
●プランナー(男性)※初ハッカソン
●プランナー(男性)←私

なんとエンジニア不在。ハッカソンで炎上する典型的な構成でスタート。


アイデア

ざっくりとは、アイスキャンディーから環境問題に興味を持ってもらうアイデア。

※画像はイメージです。
※画像はイメージです。


▽発表スライド
https://www.slideshare.net/KeitaShimabukuro/181021-space-appsosaka2018

北極・南極の氷の状態で、アイスキャンディーのサイズ・食感が変わる。
アイスキャンディーは2個セット。1個が過去、1個が現在(過去は北極・南極の氷のデータが存在する1976年以降であれば選択可)。

注文パネルイメージ
注文パネルイメージ
まずは個数を選んで
まずは個数を選んで
次に日付の入力
次に日付の入力


例えば、南極の氷の陸上面積が、過去より現在の方が減っている場合(南極の氷が解けている)。
現在の南極の氷の状態を表す方のアイスキャンディーは柔らかく、過去を表す方は硬い。
また、現在の南極の氷の状態を表す方については、氷が溶けた分だけアイスキャンディーが「削られる」(食品用NC機でお客の目の前で削るイメージ)。

システム構成図
システム構成図

▽GLOBAL CLIMATE CHANG
https://climate.nasa.gov/vital-signs/ice-sheets/
北極・南極の氷の日毎のデータはここからダウンロード(NASAのオープンデータ、「こんなのもあるの???」ってびっくりするものばかり)

ポイントは、環境問題を重たい問題として認識させるのでなく、ライトな「体感」を通して興味関心をもってもらう。目で見て(アイスが削られる)、食感で感じる(硬い・柔らかい)。「おいしい」「楽しい」をとっかかりに、環境問題に取り組むというアプローチ。


選考結果

なんと優秀賞!加えて、さくらインターネット賞と、people's choice賞の三冠!
何度かハッカソンには参加してますが、3つも賞をいただいたのは初めてです。

世界各国で開催されるNASAハッカソン。各会場の最優秀賞と優秀賞のチームには、NASAの審査を受けるチャンスが与えられます。
さらにここで受賞すると、ヒューストンに行ける!らしい!

...とは言えここからが大変。エントリー用資料提出の〆切り期限は1週間後。しかも30秒のPR動画を撮る必要あり、英語でのエントリーあり。
土日のハッカソンを終え、通常の生活に戻ったメンバー間で作業を進めるのは本当に大変。このことはまた別の機会に書きます(かも?)


個人的にトライアルしたこと

私のアイデアは早々に没。一方で他人のアイデアを、プランナーとしてどうやって最大限にアピールするか。

チームの特性、アイデアの特長、大会の審査基準を踏まえ、「勝つために何が必要か?」を念頭に、大きく3つのことに取り組みました(結果、前回のLINEハッカソとは別の取り組みとなりました)。
https://www.agex.co.jp/blog/direction/377/

1つめはアイデアブラッシュアップ工程の工夫。とにかく「発散」に重きをおきました。デザイナーが多いチームなので、現実味どうこうではなく、「どこが良いと思っているのか?」「何が面白いのか?」について、とにかくみんなで発言しまくる。空中戦大歓迎。

これには発見がありました。

正直なところ、途中で「発散しすぎて収集つかないな...ブレーキかけようかな」と不安に思ったタイミングがあったのですが、そこは流石デザイナー。誰となく絵を描き始め、空中戦だった議論がどんどん具体化され、アイデアがブラッシュアップされていきました。

右上はペンギンと白熊の容器。きゃわい。
右上はペンギンと白熊の容器。きゃわい。
負けじとプロトタイプ作り。工作大好きアナログマン。
負けじとプロトタイプ作り。工作大好きアナログマン。


2つめは資料作成の工夫。私はスライド作りのみでプレゼンは発案者というかたちをとったので、「他人が喋りやすい資料とは?」を意識して作成にあたりました。

これが想像よりも時間がかかりました。「せっかくの良いアイデアが自分の作った資料でイマイチになってしまわないか?」という不安が凄い(冷汗)。自分でプレゼンするのであれば、ある程度「ここは口頭で」と全体調整ができますが、それができない。一方で、言いたいことを全部書いてもダメだし(時間が足りないし、本当に伝えたいことが伝わらない)、少なすぎてもダメ。

スライドは何度も作り直し、ボリュームも10から4くらいに削りまくり、なんとか発表ギリギリに資料は完成しました。

こちらも大きな発見がありました。メンバー全員が “この企画が良い” と思っているのだけれど、意外とそれが言語化できない。
そこで、みんなが「何となく感じている魅力を紐解く」ようなアプローチをとってみることに。
発案者がこの企画を思いついたきっかけは?何を大切にしているのか?メンバーはそれをどう感じていたのか?そして、それをどう表現すれば審査員の心を掴むことができるのか?
発案者、メンバーの脳内をイメージしつつ、審査員のリアクションを想像する作業は、これまでにない「面白さ」を感じることができました。


3つめは、評価基準を強く意識したこと。
昨年から評価基準が大きく変わり、「オープンデータの活用度」が無くなり、「プレゼンテーション力」が追加に。大会の趣旨として “コンセプト重視” の色合いが濃くなったと解釈。
このことはチームビルディングの時から意識していて、前述の通りエンジニア不在でしたが、なんとかかりそうだと思っていました(※エンジニア不在は超絶不安でしたが、実はもう一人のプランナーがエンジニア寄りでだいぶサポートいただいたというかなりのラッキーハプニングはありましたが...)。結果、この戦略は功を奏しました。


最後に

外に出ると何かしら学びがあると感じています。ハッカソンで言えば、例えばエンジニアであれば新しい技術や情報の習得、といったところでしょうか。
非エンジニアである私は、実はこれといった「学び」のようなものが実感できていませんでした。
ただ、前回のLINEハッカソンあたりから、チームビルディングや企画のブラッシュアップの方法について「引き出し」が増えているように感じています。
なかなか具体例が出し辛いのですが、このことは日々の業務にも影響しているように思います。

とうことで、引き続き手を抜かず、気を抜かず。課外活動頑張るぞー(※もちろん本業も)

今回のイベントに少しでも興味を持った方へ。参考リンク貼っておきます。

▽ togetterまとめ
https://togetter.com/li/1279612

▽ Space Apps Osaka 2018
https://www.facebook.com/spaceappsosaka/

▽ SpaceApps Japan ブログ
http://blog.spaceapps.jp/

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