ホームブログ一覧「烏丸六角ディレクション研究会」のブログ一覧『MeetUp! UXD #00 UX実践者と語るUXデザイン』参加レポート
島袋 圭太
烏丸六角ディレクション研究会
島袋 圭太
2018/05/07

『MeetUp! UXD #00 UX実践者と語るUXデザイン』参加レポート

『MeetUp! UXD #00 UX実践者と語るUXデザイン』参加レポート

4/21。Nintendoの段ボールが気になりつつ EXPERIENCE DESIGN UNIT 主催のイベントへ。UXデザイン実践者のライトニングトークが聞け、ラーニングバー形式で登壇者や参加者でディスカッションができるというもの。


  ▼イベントページ
  https://www.facebook.com/events/152547932085109/

  ▼ EXPERIENCE DESIGN UNIT
  https://xdunit.or.jp/

グランフロント大阪
グランフロント大阪
ヤフーさん
ヤフーさん
みんな写真撮ってるやつ
みんな写真撮ってるやつ
イベントスタート。xdunit理事から。
イベントスタート。xdunit理事から。


感想(ばっくり)

イベントを通して感じたのは3つ。

(1)市場のニーズなんて分からない。分からない一方で取り組みようはある。

(2)コンテキストを捉えること、共感することが大事(ユーザーへの共感→理解。別では、自分自身が関係者から共感を得られるように)。

(3)ビジネスであることを忘れずに。


メモ(1) ライトニングトーク

テーマ、登壇者。それを聞いて私がノートに書いていたメモは以下の通り。


UX ×【 アプリデザイン 】「共同開発とUXデザイン」

福島 菜穂 さん(フェンリル株式会社)

まずはクライアントとワークショップを実施する。そうすることで、ユーザーにとっての「価値」と、課題・ニーズについて認識摺り合わせができる。最終ジャッジはエライ人(エライ人=ビジネスを一番理解している人)


UX ×【 リサーチ 】「より心を動かすリサーチとは」

酒井 桂 さん(ヤフー株式会社)

インサイトを見つけるためにリサーチを行う。リサーチ結果はメンバーに共感してもらえるよう工夫する(リサーチは、メンバーから共感を得てチームの次の行動を促すことを目的としているため)。


UX ×【 マーケティング 】「気持ちを伝える仕組みづくり」

森下 源一 さん(株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ)

ユーザー理解を深める。まずはそのことに取り組めるチーム作りを。


UX ×【 UXデザイナー 】「“四”方よしのパラレルキャリアの実践」

高森 千恵子 さん(株式会社AmidA/印鑑ECサイト『ハンコヤドットコム』運営)

あさやけ子ども食堂の立ち上げに関わったお話し。「子ども食堂」は当時理解し辛い概念。理解し辛いことは、ストーリーをつけることで理解してもらいやすくなる。
  ▼あさやけ子ども食堂
  https://www.asayake-kodomoshokudo.com/

※あさやけ子ども食堂の立ち上げは、普段の仕事とは別の活動。今後は普段いる領域から飛び出し(社外に出て)、外での経験を内省し、それを今いる領域にフィードバックしていくことが大事。
  ※紹介されていた書籍
  ▽越境的学習のメカニズム 実践共同体を往還しキャリア構築するナレッジ・ブローカーの実像」
  https://www.amazon.co.jp/dp/4571240643/


UX ×【 アプリエンジニア 】「エンジニアから見たUX」

山崎 遼介 さん(freee株式会社)

エンジニアがUXに取り組むのはすごくいい。ユーザー理解が深まり、上流工程で色々意見が出せ、結果開発コストも下がる。


UX ×【 IA 】「情報設計からはじめる UX デザイン」

山下 一樹 さん(株式会社インパス)

IA(Information Architecture)の目的は「分かりやすさ」。


UX ×【 アプリデザイン 】「アプリ改善からみるUIデザインとUXデザインの違い」

榊原 昌彦 さん(一般社団法人リレーションデザイン研究所)

プライベートプロダクトを作った方がいい。自分でサービス立ち上げ・運用せずに、クライアントにサービスの提供ができるのか?

あと、「UX白書」は見ておいた方がいい。
  ▼UX白書
  https://goo.gl/roVPPW


UX ×【 プロトタイピング 】「状況再現型プロトタイピングラボの実践」

野々山 正章 さん(softdevice inc.)

プロトタイプは軽く作るのことがとても大事。軽く作るとクライアントが議論に参加しやすい。実際触ってみて(イメージがつくので)「これはこういう使い方をするのでは?」とか言ってもらえる。

※これは個人的にかなりフックしたコメントでした。クライアントの立場に立つと、キメキメのプロトタイプを提示されると、否定できないというか、“叩き台”に対するコメントがし辛いだろうなと。


UX ×【 Webのコンセプト設計 】「UXによるWEBサイトのコンセプト設計」

三内 徹 さん(株式会社TAM)

ユーザー理解に「コンセプトダイアグラム」は非常に使える。これを使うことで、ユーザーニーズの洗い出しと課題の整理ができる。


UX ×【 大企業 】「大企業での新規事業づくり」

谷口 旭 さん(パナソニック株式会社)

大企業も胡坐をかかず、「変わっていくこと」を重視している。具体的に動いている。

  ▼Game Changer Catapult 
  http://gccatapult.panasonic.com/


メモ(2) ラーニングバー

※イメージ
※イメージ

ラーニングバーでは参加者が気になったテーマごとに集まり、登壇者も一緒にディスカッションするというもの。

私は「UXによるWEBサイトのコンセプト設計」の三内さんグループへ。
実際に最近のプロジェクトの事例を踏まえ、具体的にどのようなアプローチでサイトのコンセプト設計を行うかについて、伺えました。

気になったことは、以下5点。


適切にヒアリングをする

クライアントはニーズも課題も言語化できない。だからヒアリングを通して、それらを炙り出す。
エンドユーザーへのヒアリングが難しい状況にある場合は、エンドユーザーと多く接点を持つ人に聞きまくる(とにかく何が何でも必要な情報を集める)。


事実と解釈とをきちんと切り分ける(ヒアリングで大事なのは前者)

ヒアリングで大事なのは「数字」(事実)ベースで話しを聞くこと。具体的に売り上げは?問い合わせ件数は?クレーム件数は?など。
ここで解釈を入れてはいけない。きちんと事実を捉える。


答えを探しちゃいけない

三内さんは、カスタマージャーニーマップとコンセプトダイアグラムをよく使うそう。
目的は、クライアントを含めたメンバー全員でユーザー理解を深めるため。
「ユーザーはこれを求めている!」と正解を探すことが目的じゃないし、そうなりがち(当たっている/間違っているじゃない)


ビジネスの目的がきちんと捉えられていればブレない

ディスカッションする中で気になったのが「クライアントやメンバーとの協同作業は、相手のリテラシーや理解度に影響を受けてしまい、ブレないか?」。
そのまま質問をぶつけたところ、答えは『NO』でした。
判断基準や共通認識を「ビジネスの目的」にすれば、方向性や認識はブレないとのこと。


スキルは実践の賜物

私が次に気になったのが「どうやって三内さんのチームは、このスキルを身に付けたのか?」。
答えは『とにかく実践』(当然といえば当然ですよね)。
例えば5分とか時間を決めて『熱海温泉の価値を考えよう!』といったことを、(目の前の案件とは関係なく)日々チーム内で行っているとのことでした。


まとめ

たくさんの方のお話を聞けて、とてもお腹いっぱいのイベントでした。

UI・機能よりもコンテキストに基づいたユーザー体験。
ジャッジの“ものさし”は「ビジネス観点」。
社内外のステークホルダーを巻き込む「共感力」は大前提。

この日だけでUXデザインについて理解が深まるわけはないものの(そんな簡単なものじゃない)、ある種の危機感と刺激を受けまくった日になりました。外に出るって、やっぱりいい!

このエントリーをはてなブックマークに追加